フランスのスモールローンチ・スタートアップ、Latitudeが3,000万ドルのシリーズBをクローズ

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フランスのスモールローンチ・スタートアップ、Latitudeが3,000万ドルのシリーズBをクローズ

uniqorns編集チーム 2024.01.24

フランスの小型打ち上げスタートアップ、LatitudeがシリーズBラウンドで3000万ドルを調達した。同社は2025年にZephyrロケットの初飛行を目指している。

他のロケット企業がますます大型のロケットを開発している中、Latitudeは異なるアプローチを取っている。軽量で小型であり、競合他社に勝つほど安価である。最初のロケットであるZephyrは高さ62フィートで、最大100キログラムのペイロードを低軌道に運ぶことができる。この2段式のロケットは、Latitudeが内部で開発している8基の3Dプリントエンジン「Navier」で動作する。

実際、同社は今回の資金調達を利用して、2028年までに200キログラムのペイロードを運べるやや大きな次世代のロケットの開発を続ける予定である。さらに、Latitudeはプレスリリースで、資金調達により新たな組み立てラインの設立、初のロケットの製造、追加のテスト、100人以上のチームに対する追加の人員採用が可能になると述べている。

Crédit Mutuel Innovation、Expansion、Bpifrance via DeepTech 2030、UI Investissement、Blast.club、Kima Ventures、および未公表の個人投資家を含むLatitudeの既存の投資家がこのラウンドに参加した。同社はこれまでに約5500万ドルを調達している。

Latitudeはヨーロッパの打ち上げスタートアップの増加傾向の一環として、欧州の固有の打ち上げ能力を向上させることを目指している。これには、ArianespaceのAriane 6などの次世代ロケットの持続的な遅れが続いていることが関係している。ExpansionのヨーロッパのVCであるシャルル・ベイグベデールは、声明の中で直接指摘し、「ヨーロッパは宇宙打ち上げ機の完全な主権を取り戻す必要がある」と述べている。

フランス政府も独自の宇宙産業を支援するための取り組みを行っており、Latitudeは既にその恩恵を受けている。DeepTech 2030基金は、フランスのディープテックエコシステムを立ち上げるために500億ユーロ以上の投資を目指している。