マテリアルフードテック「NinjaFoods」する株式会社Sydecasが資本性ローンによる資金調達を実施
uniqorns編集チーム 2024.01.19
株式会社Sydecas(兵庫県加古川市、代表取締役:寄玉昌宏、以下「同社」)は、株式会社日本政策金融公庫国民生活事業による新型コロナ対策資本性劣後ローンの適用を受け、資金調達を実施しました。研究開発を中心に活用し、更なる事業の発展につなげる予定である。
通常、ナッツやグラノーラなどを固めるには、砂糖・水あめ・小麦粉・バター・チョコレート(ココアバター)を用いるが、これらの代わりに独自の液体蒟蒻素材を使用することで、糖質や脂質などの余分な栄養や甘みを添加することなく、ナッツそのものの味と栄養を活かし、新しい食感のみを付与したスナック、NinjaFoods最新製品「THE NUTS BAR」の開発に成功した。
また、本製品は、一般社団法人日本マタニティフード協会の「マタニティフードマーク」認定を取得している。
マテリアルフードテック「NinjaFoods」について
人が食事をするのは、栄養をとるためだけでなく、食べる行為そのものが楽しいからである、と同社は考えている。一方、糖尿病や高血糖、肥満、アレルギー等、食の制限を持つ人は世界に多数おり、そういった「食の制限」を超え、あらゆる人が「食べる」ことを楽しみ、well-beingを高めるため、同社は日本古来の植物性ヘルシー食材蒟蒻(こんにゃく)に着目。独自の液体蒟蒻素材を用いた結着成型と食感創成の技術開発を行っている。
余分な甘みや、糖質・脂質などの余分な栄養素を付与することない「バインダーレス」のスナック成型は、欧州市場ではイスラエルのスタートアップなどが先行しているが、これまでは専用設備の導入が必要不可欠だった。一方、NinjaFoodsの結着成型技術を利用すれば、専用機械の追加投資不要で、焼くだけもしくは乾燥させるだけのヘルシーな成型を実現することが可能である。
また、水飴やチョコレートのように事前に加熱して溶かす必要がないため、光熱費の面でも貢献。さらにゼラチンと異なり完全植物性のためハラールやヴィーガン関連の商品への活用も視野に入る。高熱下でも溶けないため、温暖化の進む環境でも、商品がべたつくことがない。
NinjaFoodsの成型技術は、アラブ首長国連邦・ドバイ、スペイン・バスク、アメリカ・シリコンバレー、シンガポールなどで高く評価されている。