モビリティ広告プラットフォーム「WithDrive」を運営する株式会社Essenが資金調達を実施

Image Credits: 株式会社Essen

モビリティ広告プラットフォーム「WithDrive」を運営する株式会社Essenが資金調達を実施

uniqorns編集チーム 2024.05.31

車に広告を貼ることで収益を得るサービスを軸に、ビッグデータを駆使してモビリティの移動の収益化を行う株式会社Essenはモビリティ広告プラットフォーム「WithDrive」の事業拡大を目的とした資金調達を実施した。今回の資金調達には、新韓ベンチャー投資およびグローバル・ブレインが共同で運営する新韓-GBフューチャーフロー投資事業有限責任組合が出資者として参加した。

Essenは、「移動に価値を」というテーマのもと、車の移動から得られるデータを活用し、AIを駆使して広告効果を測定するモビリティ広告事業を2021年から展開している。同社が提供する「WithDrive」は、移動データを活用して広告効果を可視化し、オンライン未到達層への効果的なリーチを実現することで、ドライバーの収益向上を図っている。

同社が提供するモビリティ広告はいわゆる屋外広告(OOHメディア)である。あらゆる年代・性別に対して情報を届けられる媒体である一方、広告効果測定が難しいと言われている。この課題に対して、弊社は広告がラッピングされた車両の正確な位置情報データを取得し、人流データをもとにインプレッション数等の効果指標を算出するシステムを開発(特許取得済)した。これにより、従来は曖昧だった広告効果が明確となり、メディアミックスによるマーケティング施策やその評価・改善が誰でも簡単に行えるようになる。

欧米ではすでに効果推定機能とオンライン広告との連携機能を有したサービスが市場シェアを拡大し始めており、同社もアジア市場で優れた効果推定機能を有する企業としてのポジション確立を目指している。

「WithDrive」は、2021年12月のリリースからの3年間で11業種、16社の広告を出稿し、累計で400台のモビリティ広告を提供した。ドライバーへの広告収入還元金額は100万円を突破している。昨年9月には大手小売店の新店舗PRでも活用され、モビリティ広告がもたらす本質的かつ有意的な効果が確認された。

直近では事業拡大に向けて、大手企業数社と全国規模のテストマーケティングの実施の準備を進めている。広告媒体となる車両についても、大手配送会社との連携が始まっており、今後さらに提供台数を増やし、サービス提供エリアを拡大していく予定である。今回調達した資金を基に、モビリティ広告事業のさらなる拡大を目指しており、広告を出稿する企業と車両を提供していただける企業の両者を広く募集している。

また、モビリティデータを活用した新しい事業モデルの創出も計画しており、これによりEssenのサービス提供範囲を一層広げることを目指している。

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