医療機関向けICTプラットフォーム”日病モバイル”を展開するフロンティア・フィールド、スズケンらから39億円を調達

Image Credits: 株式会社フロンティア・フィールド

医療機関向けICTプラットフォーム”日病モバイル”を展開するフロンティア・フィールド、スズケンらから39億円を調達

uniqorns編集チーム 2023.07.04

医療機関向けスマートフォンサービス「日病モバイル」を開発・提供する株式会社フロンティア・フィールド(代表取締役社長 兼 CEO:佐藤康行)は、2023年7月4日、シリーズCラウンドで株式会社スズケンをリードインベスターとして、総額39億円の資金調達を完了したことを公表した。この資金調達には、NCBベンチャー投資事業有限責任組合、株式会社大塚製薬工場、PARAMOUNT BED-SBI Healthcare Fund 1号投資事業有限責任組合、および山梨中銀SDGs投資事業有限責任組合が参加し、さらに株式会社みずほ銀行からのデットファイナンスも含まれている。

株式会社フロンティア・フィールドは、2020年に「日病モバイル」を開発、販売を開始した。医療機関におけるPHSや紙・FAXの利用が多い中、PHSの公衆網停波や医師の働き方改革等の環境変化に対応するため、医療従事者間のコミュニケーションをDX化するICTプラットフォームとして位置づけている。

「日病モバイル」の販売開始から3年が経過し、現在では約60病院(予定含む)及び2万人以上の医療従事者に利用されている(2023年6月末現在)。今後は「日病モバイル」を単なる通話・PHSの代替手段としてだけではなく、あらゆる医療システム・医療機器・医療従事者をつなぐハブとして機能させることで、医療業務のDX化を促進することを目指す。

今回の資金調達により、「日病モバイル」の利便性や利用価値を向上させ、組織体制を強化することで、「医療のICTプラットフォームを創り、医療をデジタル化する」というビジョン実現に向けた加速が期待される。

資金調達を通じて、「日病モバイル」の機能改善や利便性向上を図るとともに、製品の普及や新たなビジネス機会の開拓を進めることで、日本全体の医療のDX化に貢献することを目指す。今後も引き続き、医療業界の様々なステークホルダーと連携しながら、より良い医療サービスの提供を追求していく予定である。