株式会社KaKa Creationが1.6億円の資金調達ーAIを本格的に導入したアニメTikToker「ひなひま」をリリース

Image Credits:株式会社KaKa Creation

株式会社KaKa Creationが1.6億円の資金調達ーAIを本格的に導入したアニメTikToker「ひなひま」をリリース

uniqorns編集チーム 2023.11.22

株式会社KaKa Creationは、「AIの力で、創造する人に力を。もっと、世界をつなぐクリエイションを。」というミッションの元、約1.6億円の資金調達を完了し、様々なAIを駆使したアニメ制作・アニメ制作プロデュース事業を本格始動している。

同社は、AIアニメーション構築フローの開発を行いながら、縦型アニメを中心とした様々なアニメコンテンツを世界に向けて展開している。第一弾として、AIを本格的に導入したアニメTikToker「ひなひま」をリリースしている。

AIを中心にしたテクノロジーの発展が進む現在、当社がコンテンツ業界でAIを扱う際に最も重要視しているのは、「工程の効率化」である。人を感動させることができるのは、今までも、そしてこれからも「人間の創造力」であり「人間の意志」であるという考えに基づき、人間の創造力をサポートするためのAI活用、「サポーティブAI」という概念を確立している。また、人間が創り出すクリエイティブとAIの共存方法に真摯に向き合いながら、アニメ業界が抱える課題の解決に取り組んでいる。

同社の事業内容には、AIアニメ制作事業が含まれており、様々なAIツールを駆使したアニメ制作を展開している。主に、TikTokやYouTube Shortなどのプラットフォームを中心に縦型ショートアニメの制作を行っている。また、アニメTikToker「ひなひま」プロジェクトでは、CGソフトとAIソフトの2つを使用してアニメ制作を行っており、AIがアニメ生成をする際の参照元データとしてCGキャラクターの動きを活用している。

同社が構築した独自のワークフローでは、AIの動画コンテンツにおける「チラツキ」という最大の問題をCGソフトを活用することで大幅に削減している。また、アニメ制作現場が上手く導入できていないゲームエンジンを、AIを活用することでアニメの制作ワークフローに取り入れることに成功している。さらに、特定のキャラクターを記憶させる学習モデル「LoRA」を独自開発し、高い精度のアニメ生成を実現している。

今後も同社は、自主制作アニメにチャレンジしたいアニメーターや少数精鋭チームを支援し、技術と資金を提供することで彼らの表現したいアニメの世界を実現していく予定である。