機能的マルチオミクス解析により創薬を支援するZafrens Inc.がグローバル・ブレイン株式会社より資金調達

グローバル・ブレイン株式会社が運営する321FORCE™（MCIイノベーション投資事業有限責任組合）は、機能的マルチオミクス解析により創薬を支援するZafrens Inc.への出資を発表した。

Zafrensは、シングルセルレベルで大規模な細胞の機能解析とシーケンス解析を行うプラットフォーム技術 "Active-Drug-seq" を開発し、創薬を支援するバイオベンチャーである。このプラットフォームは、1人の実験者がナノリットルの容積で50,000-200,000の細胞培養実験を並列して行うことを可能にする。

さらに、独自のバーコード技術により、顕微鏡による経時的なイメージングデータと細胞のゲノム・トランスクリプトームのシーケンスデータを独立に追跡し、複雑な実験系においてもシングルセルレベルのマルチオミクス解析を実現している。現在は、細胞医薬と低分子医薬の分野で創薬支援を行いながら、抗体医薬に関する探索的な研究も行っている。

グローバル・ブレインは、Zafrensが開発するプラットフォーム技術の独創性と、経営者や科学者のチームの実績を評価し、出資を決定した。今後は三井化学株式会社との連携も進めながら、Zafrensの事業成長に貢献していく予定である。