視覚障がい者のためのスマート白杖・アプリを開発・提供するWeWALK、NEC Xより資金調達
uniqorns編集チーム 2024.02.28
日本電気株式会社(NEC)の子会社であるNEC X, Inc.(NEC X)が、視覚障がい者(弱視者)のためのスマート白杖とアプリを開発・提供するスタートアップ企業であるWeWALKへの出資を行った。
WeWALKは、最先端のテクノロジーとAIを駆使し、視覚障がい者のための画期的なスマート白杖とアプリを開発しているイギリス発のスタートアップ企業である。
従来の白杖では、路面や足元の障害物しか検知できず、視覚障がい者が高い位置にある標識や木の枝などに気づきにくいという課題があった。そこで、WeWALKが開発したスマート白杖「WeWALK Smart Cane」は、超音波を使用して頭や胸の高さにある障害物を検知し、振動による警告をユーザーに与えることができる。さらに、モバイルアプリとの連携により、タッチパッドを通じたアプリ操作や周辺施設の案内、音声アシスタントの利用などが可能となり、両手を使わずに快適な日常生活を送ることができる。
NEC Xは、WeWALKがNEC Innovation Challenge 2022でNEC X賞を受賞し、NEC Xが運営するベンチャースタジオプログラム"Elev X!"への参加権を獲得したことをきっかけに、WeWALKを支援するための出資を決定した。
今回の出資について、WeWALK創業者兼CEOのGökhan Meriçliler氏は、NECの投資と映像解析技術により、私たちのスマート白杖をより良いものにすることができることを非常に喜ばしく思う。このコラボレーションにより、視覚障がい者の方々により大きな移動性と独立性をもたらすことができ、共に大きなインパクトを生み出せることを楽しみにしている。