3Dプリンターを用いてモジュール工法をベースに複雑デザインのファサード・外壁・内装を自動製造するBranch Technology, Inc.、グローバル・ブレインより資金調達を実施
uniqorns編集チーム 2023.09.28
グローバル・ブレイン株式会社(以下、グローバル・ブレイン)が運営する、東急建設ーGBイノベーション投資事業有限責任組合(以下、TCIF)は、3Dプリンターを用いてモジュール工法をベースに複雑デザインのファサード・外壁・内装を自動製造するBranch Technology, Inc.(本社:米国 / 以下、Branch)へ出資を実行した。
モジュール工法は、一般の建築方法で課題となっていた作業の効率化・コスト削減・品質向上を見込みやすいことが特徴である。また、現場に建築資材を運び込む建築工法で重要課題となる、廃棄資材を扱う人件費まで含めたカーボンフットプリントを管理しやすい工法でもある。
一方で、生産性高く工場で製造される結果、デザインの柔軟性を高めることが課題となる。BranchはNASA主催の「3D-Printed Habitat Challenge」※で優勝した経験を持ち、同社独自の多孔質マトリックス構造により、1)現在の建築技術では難しい曲面の表現、2)強度の担保、3)コンクリートや鉄などの従来の建築材料で建設する場合よりも重量を抑えることが可能である。今期の売上は昨年対比500%増の$12Mを見込んでいる。
グローバル・ブレインは、設計技術のデジタル進化によりデザインの自由度がさらに高まる社会の実現に貢献する同社のビジョンと経営陣の想い、それを実現しうる技術力、組織力、高い成長性を評価し出資を決定した。本出資を通じて、Branchのさらなる事業拡大や日本国内顧客紹介など多面的に成長支援を行っていく。