65歳以上の女性に対する一次医療提供者であるHerself Healthが2,600万ドルを調達

Image Credits: Herself Health

65歳以上の女性に対する一次医療提供者であるHerself Healthが2,600万ドルを調達

uniqorns編集チーム 2023.07.17

Herself HealthのCEO、クリステン・ヘルトン氏は、患者の医療ニーズに馴染みのある人物である。バイオセンサー企業のProfusaを共同設立した後、彼女はAmazonで働き、2019年に同社のAmazon Care部門を設立し、リードする役割を果たした。

次の3年間、患者にとっての良い体験の創出に焦点が当てられた。そして、より良い体験を生み出すためにフィードバックループが用いられたものの、ヘルトン氏は、患者たちが満足していないと言い続けることに気づいた。

Amazon Careが2022年に閉鎖したとき、ヘルトン氏はこの不満を解消する方法を見つけ、彼女がケアが不足していると感じた人口層、つまり65歳以上の女性に焦点を当てることを決定した。

彼女は昨年、Herself Healthを設立し、これを「この患者層だけを対象にした初のヘルスケア企業」と位置づけた。

ヘルスケアがパーソナライゼーションに向かって進んでいるにもかかわらず、高齢者ケアは性差から免れていない。Herself Healthは、この年齢層の700人以上の女性に一次医療に関する調査を行い、この年齢層の女性は男性よりも診断を誤る可能性が高いことを発見した。彼女たちは、慢性心疾患や脳卒中の診断を受ける可能性が低く、したがって適切な治療を受ける可能性も低い。また、女性は骨粗しょう症、自己免疫疾患、アルツハイマー病と診断される可能性が男性よりも高い。

Herself Healthは、特に高齢者の女性に対して、医療分野におけるパーソナライゼーションを提供することを通じて、パーソナライゼーションの波に乗ることを目指している。これにより、高齢の女性たちが、一般的な医療ケアに比べてより個々のニーズに合ったケアを受けられるようになる。

この事業は、医療分野における新たなパラダイムシフトを示している可能性がある。それは、個々の患者のニーズに応じたパーソナライズされたケアが重視されるようになることを意味する。この新たなアプローチは、患者の健康と幸福感を最大化し、医療費の節約にも寄与することが期待できる。