金属基複合素材を開発する金属基複合素材を開発アドバンスコンポジット株式会社、総額15億円の資金調達を実施
uniqorns編集チーム 2024.11.07
アドバンスコンポジット株式会社は、このたび、11億円の第三者割当増資を実施し、これに加え4億円の銀行融資(ベンチャーデット)を受けることにより、総額15億円の資金調達を行った。
本増資のリードインベスターは、ベンチャーキャピタルの株式会社環境エネルギー投資であり、信越化学工業株式会社、電気興業株式会社、ダイキン工業株式会社、株式会社電通グループなどの著名な事業会社からも出資を受けている。
同社は、従来の単一素材にはない特性を持つ金属基複合素材を開発している。例えば、軽量性と剛性・強度を兼ね備えた金属とセラミックの複合素材は、半導体製造装置やエアコン用圧縮機の駆動部品の軽量化を実現し、高速化や省エネルギー化を可能とする。また、高い熱伝導性とヒートサイクル耐性を併せ持つ金属とグラファイトの複合素材は、効率的な放熱を実現し、電子デバイスの最適性能と長寿命化を促進する。
今後、AIをはじめとするIT分野での技術革新や、省エネの重要性が増す中で、金属基複合素材のニーズはさらに拡大すると予測される。今回の資金調達により、お客様のニーズに応える製品開発や、製品の品質向上、安定供給のための生産設備の拡充を進める予定である。