AIスマート農業パッケージを販売するAGRIST株式会社、NIPPON EXPRESSホールディングス株式会社との資本業務提携およびシリーズBラウンドにて資金調達を実施

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AIスマート農業パッケージを販売するAGRIST株式会社、NIPPON EXPRESSホールディングス株式会社との資本業務提携およびシリーズBラウンドにて資金調達を実施

uniqorns編集チーム 2024.10.07

AGRIST株式会社は、 NIPPON EXPRESSホールディングス株式会社によりシリーズBラウンドにて資金調達を実施した。また、資本業務提携契約を締結した。

AGRISTは、テクノロジーを駆使して農業の課題を解決するスタートアップであり、収穫ロボットの開発やソフトウェアの提供を通じて、次世代の農業を実現することを目指している。特に、平均年齢68歳という日本の農業従事者の現状を踏まえ、AGRISTはテクノロジーを利用した新しい農業モデルの確立に取り組んでいる。

食料生産と消費に関する地球環境への影響や食料安全保障の問題がある。世界の人口が82億人を超える中で、持続可能な農業システムを構築することが求められている。特に日本では、農業の高齢化や労働力不足が深刻な問題となっており、食料自給率の低下も懸念されている。これらの課題に対処するために、NXグループはAGRISTとの資本業務提携を通じて、スマート農業の推進を図ることを決定した。

具体的な取り組みとして、まずNXアグリグロウとの価値共創が挙げられる。このプロジェクトでは、山梨県北杜市にある農場で、パクチーやほうれん草などの葉物野菜を生産し、AGRISTのAIを活用した環境制御技術を実践する。これにより、さらなる生産性向上を目指す。

また、日本各地の地方自治体と連携し、農業に関する共同実証プロジェクトを進める計画もある。特に北海道や九州といった地域で、DXを活用した収量予測や物流効率化を検証し、スマート農業の未来を切り開くためのデータを集めることが期待されている。

さらに、AGRISTは米国、中国、インド、アフリカといった海外市場への挑戦も視野に入れている。自動収穫ロボットの輸出や、現地での物流・流通の最適化を通じて、世界の農業課題の解決に向けて共創を図る予定である。

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