AIチップ会社Kneronが4,900万ドルを調達、事業拡大へ
uniqorns編集チーム 2023.09.26
Kneronは、自動運転車などの自律型マシンに使用するAIチップを開発している企業で、Foxconn、Alltek、Horizon Ventures、Liteon Technology Corp、Adata、およびPalpilotなどの投資家からシリーズBラウンドの追加で4,900万ドルを調達したことを発表した。
KneronのCEOであるAlbert Liu氏は、これにより調達総額が1億9000万ドルに達すると述べ、Kneronの自動車業界での市場参入を強化し、特にR&D部門を拡大するために資金を使うと述べた。
AIの需要が急増するにつれて、AIワークロードを実行するために設計されたチップの需要も急増している。Gartnerによると、それは半導体業界にとって534億ドルの収益機会となり、2022年から20.9%の増加になると予測されている。
予想通り、投資家たちはこの機会を追い求めている。PitchBookのデータによれば、チップスタートアップへのVC資金は2017年から2022年までに倍増した。
それはKneronなどの企業にとっても利益となっている。
Kneronは2015年にAlbert Liu氏とFrank Chang氏によって共同設立された。会社を設立する前、Liu氏はQualcommとSamsungで研究開発および管理職を務めた。Chang氏はRockwellで助教を務め、その後、非営利団体であるNational Academy of Engineeringに選出された。
Kneronは、AIアプリケーション向けのハードウェアを開発することを目指しており、特に特定の用途に合わせてカスタマイズされたASIC(Application-Specific Integrated Circuits)またはチップを開発している。現在、Kneronは低消費電力で再構成可能なAIチップを提供しており、ドライバーレス車両のセンサーなど既存のシステムとのインターフェースを持ち、顔や体の検出モデルからテキスト生成モデルまでさまざまなアルゴリズムを実行することができる。
Kneronには、同様のAI推論アクセラレータ技術を開発しているNeuRealityなどの競合他社がいる。また、HailoやMythic、Flex Logixなどの新興企業、そしてGoogleのテンソルプロセッシングユニットやAmazonのInferentiaなどの既存の企業もAI推論の支配を競っている。