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AI医療機器開発のアイリス株式会社、シリーズDにおける資金調達総額が50億円に到達
uniqorns編集チーム 2024.03.28
AI医療機器を開発するアイリス株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役:沖山翔)は、デットファイナンスを含むシリーズDラウンドにおける調達総額が50億円に到達した。
アイリスは「みんなで共創できる、ひらかれた医療をつくる。」をミッションとし、病院や医師向けの人工知能技術(AI)関連医療機器を開発するスタートアップ企業である。2022年12月にはファーストプロダクトであるAI搭載の咽頭内視鏡システムnodocaを発売し、47全都道府県の医療機関で活用されるなど、日本全国でインフルエンザ流行期の診療に貢献してきた。今後はインフルエンザ診断だけでなく他疾患への展開等、AI技術を用いた新しい医療の実現に向け歩みを進めていく。
nodocaは、咽頭(のど)の画像と問診情報等をAIが解析し、インフルエンザに特徴的な所見等を検出することでインフルエンザの診断に用いるAI医療機器である。
nodocaは累計100施設超の国内医療機関が関わり開発された。 併せて「日本救急医学会推薦AI研究」としての研究開発、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)による事業化支援、国立研究開発法人 産業技術総合研究所の国産スーパーコンピューター「ABCI」の活用など、医学×情報工学の「産官学医」が連携して開発された。
アイリスは今回の調達資金を用いて、咽頭画像データベースの拡大、AI搭載咽頭内視鏡システムnodocaの更なる研究開発と普及促進、また新たな疾患判定AIの研究開発にも注力することで、医療技術の深化に貢献していく。