AIを駆使したビジネスタスクのアウトソース化を目指すGushwork.aiが、Lightspeedをリード投資家として210万ドルを調達
uniqorns編集チーム 2023.07.20
ビジネスプロセスのアウトソースをAIと人間の専門知識を用いて推進するグローバルプラットフォーム、Gushwork.aiが、Lightspeedをリードとするプレシードラウンドで210万ドルの資金調達を行った。また、B Capital、Sparrow Capital、Seaborne Capital、およびBeenextもこのスタートアップへの投資に参加した。このスタートアップは今年の4月にローンチされたばかりだ。
近年、企業は自社の運営プロセスを監督するスキルを持つ専門家の雇用に相当な額の資金を投じてきた。それには行政業務、人事、給与管理、またはカスタマーサポートなどが含まれる。自社での採用への代替策として増えてきたのが、人材派遣会社やビジネスプロセスアウトソーシング(BPO)を利用することや、UpworkやFiverrのようなプラットフォームを使ってプロセス指向のタスクを扱えるフリーランサーを見つけることだ。しかしこれらは、進行中のインフレにより大きなコスト要因となっている。Gushwork.aiは、そのAI駆動のクロスボーダープラットフォームを使って、市場のこの問題に取り組む。
このスタートアップは、さまざまなAIアプリケーションを使用する訓練を受けたオフショア労働者を特集したキュレーション型マーケットプレイスを提供する。それにより、企業は自社の煩雑なワークフローをアウトソースし、戦略的に重要なタスクにだけ集中できるようになる。
Gushwork.aiの共同創業者兼CEOであるNayrhit Bhattacharya氏は、企業が自社の手作業による運用機能に対して様々な市場からの人材をパートタイムで雇用できるこのプロセスを、「従業員労働力のウーバライズ」と表現する。彼は今年の1月に使用料基準の価格設定モデルでAdithya Venkatesh(CPO)と共にGushwork.aiを共同創設した。
Gushwork.aiは、従来、クリエイティブなものと見なされ、単なるプロセス指向にとどまらなかった多くのワークフローに対して、その労働力をAIツールで訓練し、装備することで、オフショアの才能へのパートタイムのアクセスを提供する。これにより、フォトリアルなブログデザインの生成、ウェビナーからのブログへの変換、ブログ作成用の画像生成、さまざまなトピックについてのブログ投稿、あるいは検索エンジン最適化さえ、特殊なスキルを必要とせずに大規模な労働力が実行することが可能となる。
初期の運用月である最初の3ヶ月間に、Gushwork.aiは50以上のビジネスがそのプラットフォームを採用し、200以上の複雑なワークフローを委託することを目撃した。Bhattacharya氏はTechCrunchに対し、顧客の約80%が毎週アクティブにプラットフォームを使用し、ほぼ90%が毎月それを使用していると述べた。
新たな資金を活用して、Gushwork.aiは今後数ヶ月間にわたり、品質管理とデータセキュリティとプライバシーの強化を計画している。また、Gushwork.aiのプラットフォーム内で企業が自社の複雑なプロセスを作成・文書化し、それらを大規模なトレーニングデータセットとして使用し、一連のワークフローを自動化するための機能を開発する予定だ。
また、新規顧客を獲得するためのコンテンツ主導のオーガニックマーケットとパーソナルビルディングチャネルへの投資も計画している。現在、同社には全世界に分散する25人以上のフルタイムおよびパートタイムの従業員がおり、Bhattacharya氏はブルックリンに、3人の創業メンバーと共同創業者のVenkatesh氏はインドのベンガルールに所在する。