医療情報流通スマートコントラクトシステムを開発するAIBTRUST株式会社、1億1,000万円の資金調達を実施
uniqorns編集チーム 2024.10.31
AIBTRUST株式会社は、大阪大学ベンチャーキャピタル株式会社(以下「OUVC」)を無限責任組合員とするOUVC2号投資事業有限責任組合により1億1,000万円の資金調達を実施した。
AIBTRUSTは、個人の医療情報・健康情報を、プログラム医療機器(以下、SaMD)開発等を目的とする情報利用企業に個人が直接販売することを可能にするWEB3.0技術を活用した独自のスマートコントラクトシステムの開発に取り組む大阪大学発のベンチャー企業である。
日本のSaMD開発が欧米諸国と比較して遅れている原因として、日本では医療情報の流通・活用が困難であることが挙げられ、個人情報保護法による様々な規制がその最大の要因である。AIBTRUSTが開発する新たなシステムでは、そのシステムを導入した医療機関が管理する全ての医療情報を患者個人の所有物としてスマートフォン上で管理することができ、情報利用企業の求めに応じて自身の医療情報を販売することも可能となる。
医療情報の所有者である患者個人が自らの意思によって情報を販売することから、従来の病院と情報利用企業間の情報流通では個人情報保護法による規制により流通が困難とされてきたDNA情報や画像データも流通可能となる。患者個人がこれまで得られなかった経済的利益を得ることができるだけでなく、従来は入手困難であった多くの有効な医療情報の活用によりSaMD開発も大きく進むことが期待される。
今回調達した資金をもとに、医療情報収集の基盤となる病院向けシステムの開発を加速させる予定である。