
Image Credits: AlleyPin
台湾の医療デジタルトランスフォーメーション(DX)スタートアップであるAlleyPin(アリピン)、シリーズAラウンドにて250万ドルの資金調達を実施
uniqorns編集チーム 2024.12.03
台湾の医療デジタルトランスフォーメーション(DX)スタートアップであるAlleyPin(アリピン)は、シリーズAラウンドにおいて250万ドルの資金調達を完了した。この調達ラウンドはCornerstone Ventures(基石創投)がリードし、CDIB Cross Border Innovation Fund(中華開發跨境創新基金)、AVA Angels(安發元天使資本)、AyeVest(凱威創投)、Upstream Ventures(上游創投)などの複数の投資家が参加した。
AlleyPinは、2017年に設立されて以来、医療機関向けのデジタルソリューションを提供することに注力してきた。特に、患者と医療者の間のコミュニケーションを効率化し、信頼性を高めるプラットフォームの構築に取り組んでいる。主な製品には、患者と医療者をつなぐCRM「1.Talk(ワントーク、医点通)」、オンライン予約および相談サービス「PinMed(品医社)」、そして医療ブランディングコンサルティングサービスが含まれている。同サービスは、患者にとっても医療者にとっても利便性を向上させるものである。多言語問診や電子カルテシステムの連携により、台湾人患者が日本で直面する言語や手続きの障壁を軽減し、日本の医師がより正確に問診や投薬を行うことを支援している。
今回の資金調達により、AlleyPinは日本市場でのさらなる拡大を目指している。具体的には、電子処方箋や多言語問診、電子カルテ(EMR)システムとの連携などの新たなサービスを計画している。特に、電子処方箋は日本の院外調剤の習慣に合わせて開発され、患者が診察を受けた後に薬局がすぐに通知を受け、調剤を開始することで待ち時間を大幅に短縮することが期待されている。