Allocations、AIを活用した投資プラットフォームが20億ドルを突破、オルタナティブアセットの需要が急増
uniqorns編集チーム 2024.02.22
人工知能(AI)を活用して民間資金調達を効率化するフィンテックスタートアップ、Allocationsが、プラットフォーム上での資産管理額が20億ドルを突破した。
このマイルストーンは、民間エクイティやベンチャーキャピタルなどのオルタナティブ投資への需要の急増、およびAIの力による煩雑な書類作業の自動化の力を示している。
AllocationsはAIを使用して法的な書類を作成し、わずかなクリックでファンドを立ち上げる。
AIを活用することで、100,000以上の投資書類のデータベースで機械学習(ML)モデルをトレーニングすることで、カスタマイズされたプライベートプレースメントメモランダムや運営協定などの書式を瞬時に生成することができる。
また、これらのタスクにおけるデューデリジェンスを迅速化するために、モデルは市場データをスキャンすることも可能である。この自動化により、Allocationsは従来の管理者に比べて、民間市場投資のバックオフィス全体をほんの一部のコストで運営することができる。
Allocationsの顧客には、アセットマネージャーやファミリーオフィス、特定のスタートアップや資産に共同投資することを可能にする特別目的会社(SPV)を立ち上げたいと考えているエンジェル投資家が含まれている。
このプラットフォームは、リーズ・ユナイテッドへの2,300万ドルの投資を含むいくつかの大成功したSPVを処理してきた。また、SpaceX、OpenAI、Anthropicなどの有名なスタートアップのための特別目的会社も手がけている。
VentureBeatによると、Allocationsの200億ドルのマイルストーンは、ウォールストリートの機関を超えて広範な投資家層にも利益のあるオルタナティブ投資の機会を提供することができることを示している。同社は今年、ファンドマネージャーがわずか数分で新しい実体を作成できるようにするモバイルアプリをリリースする予定である。
Allocationsのモバイルへの展開は、より若い投資家がスマートフォンからお金を管理することに慣れているという広範な世代の変化を反映している。
AIは、Allocationsが2030年までに民間市場資産の1兆ドル以上を支えると述べている。同社は、先端技術と大衆へのアクセスを組み合わせることで、次のユニコーンスタートアップやVCメガファンドへの投資を誰が行えるかを根本的に変えることを目指している。