Aniaiが1,200万ドルでハンバーガー調理ロボットをレストランに導入

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Aniaiが1,200万ドルでハンバーガー調理ロボットをレストランに導入

uniqorns編集チーム 2024.01.24

ハンバーガー調理ロボットを開発しているスタートアップ、Aniaiが1200万ドルを調達した。これにより、Aniaiの総調達額は1500万ドルに達した。調達資金は、韓国に初の製造施設「Factory One」を立ち上げるために使用される。また、Aniaiは「Alpha Cloud」というクラウドベースのAIソフトウェアプラットフォームを開発し、ロボットに導入する予定である。

レストラン業界でのロボットの導入は、労働力不足や賃金上昇といった重要な課題に取り組むため、人気が高まっている。ロボットによって、レストランは労働コストを30%から70%節約することができ、ロボットによってレストランの80%以上のポジションを置き換えることが可能である。

Aniaiは2024年にFactory Oneを立ち上げる予定であり、2024年第1四半期からの納品を目指して約500件の予約を受けている。同社の製造施設では年間1,000台以上のロボットを生産することができる。2022年に発売されたAlpha Grillは、1時間に200枚のパティを調理することができる。

クラウドベースのAIソフトウェアとリアルタイムのビジョンセンサーにより、Alpha Grillは環境を認識し、グリル上のパティの色や温度、形状、品質を判別することができる。もしユーザーのパティが調理のレシピや要件に満たない場合、Alpha Grillはすぐに調理スタッフに通知し、品質管理を確保する。

Aniaiは現在、韓国のファストフードバーガーチェーンであるCJ Freshway、BAS Burger、DownTownerなど、7つの顧客にサービスを提供している。また、昨年以来、アメリカのバーガーチェーンでAlpha Grillのテストも行っている。Aniaiは最新の資金調達を利用して、アメリカと韓国での拡大を加速させる予定である。

その他のキッチンオートメーション業界の企業には、バーガーをフリップするロボット「Flippy」を開発しているMiso Robotics、中国の料理ロボットメーカーであるBotinkit、およびサンフランシスコのChef Roboticsなどがある。

最新の資金調達ラウンドは、InterVestがリードし、新たな投資家であるSV Investment、UKのIgnite Innovation、および以前のバッカーであるCapstone Partnersも参加した。
Aniaiは2020年に設立され、2023年12月時点で30人の従業員を擁している。