生成AIを活用し、ゲーム用アセット自動生成が可能なサービス「AssetHub」を提供するAssetHub Inc.、約1億円の資金調達を実施
uniqorns編集チーム 2024.09.25
生成AIを活用し、ゲーム用アセット自動生成が可能なサービス「AssetHub」を提供するAssetHub Inc.(本社:サンフランシスコ CA、CEO: 後藤卓哉、以下「当社」)は、Progression Fund、Techstars、三井住友海上キャピタル株式会社を引受先とした第三者割当増資により、プレシードラウンド1stクローズにて約1億円の資金調達を実施した。今回の調達により、プロダクト開発、マーケティング投資、採用・組織体制の強化を行なっていく。
AssetHubは、ゲーム制作に携わる方向けに、AIを活用してこれまでの100倍の速度で3Dアセットの制作と編集が行える3Dモデリングツールである。3D空間やその中に配置する3Dアセットを、コンセプトアートなどの画像や仕様書をインプットとして数分で生成可能であり、これにより従来よりも圧倒的に高速なプロトタイピングやコンテンツの量産を実現する。また、単に基盤モデルを通じてアセットを生成するだけでなく、AIとクリエイターの手作業を組み合わせた新しい3D空間、ジオメトリ、テクスチャなどの編集方法を提供している。
現在、国内外の複数のゲームスタジオとプロダクトの実証研究を行っている。
ゲーム制作のコストはハードウェアの進化に伴い、ますます高騰化している。その開発費用は数十億から数百億に上ることもある。これまでは、デバイスの変化に合わせた体験に特化することで、低コストで新しいコンテンツ制作に挑戦できる環境が生まれてきた。しかし、昨今ではスマートフォン、PC、家庭用ゲーム機などデバイス間の差がなくなり、全体的にコンテンツ制作に行き詰まりを見せている。
そこで、デバイスではなくAIの特性に合わせたコンテンツ制作が、次世代のビッグIPを生み出す土壌になると確信している。例えば、家庭用ゲームの登場により長時間遊べるRPGというゲームスタイルから『ドラゴンクエスト』や『ファイナルファンタジー』などの人気IPが生まれ、スマートフォンの操作方法やフリーミアムという特性からモバイルゲームというジャンルが生まれたように、AIを活用した新たなコンテンツ制作が求められている。
このトレンドにおいて、世界標準となる新しいワークフローを、日本をはじめとしたクリエイターと共に構築・普及させていくことを目指す。