Audio platformのPocket FM、シリーズDラウンドにて1億300万ドルを調達
uniqorns編集チーム 2024.03.20
インドを拠点とするオーディオプラットフォームのPocket FMは、Lightspeed VenturesをリードとするシリーズDラウンドで1億300万ドルの資金を調達した。
Pocket FMはこれまで複数のラウンドで1億9,600万ドルを調達し、時価総額は7億5,000万ドルとなった。
主に短いエピソードを中心としたオーディオシリーズを提供しているPocket FMは、ユーザーが一部のシリーズやエピソードを無料で聴くことができ、他のコンテンツはコインを購入することでアンロックする仕組みである。NetflixやSpotifyのようにすべてのコンテンツにアクセスするための定期購読モデルではなく、Pocket FMは都度払いモデルである。
収益面からは、ユーザーは定期的な支払いサイクルには拘束されないが、繰り返し購入を促すことができる。ユーザーがシリーズの追加コンテンツを聴きたい場合は、ゲームのレベルアップアイテムを購入するような形式でコインを購入する必要がある。
Pocket FMはクリエイターエコノミーにも力を入れている。先月、同社はWattpadに似た執筆プラットフォームに4,000万ドルを投資する計画を発表した。また、同社の共同創業者であるRohan Nayak氏は、2月20日以降に9万人以上の作家がプラットフォームに登録したことを発表した。Pocket Novelは、さらなるコンテンツをアンロックするためにユーザーにコインの購入を促す仕組みも採用している。
現在100,000時間以上のコンテンツと40万以上のエピソードをジャンルや言語にわたって提供している。
Pocket FMは、生成AIを活用した機能を試すことに関心を持っている。すでに、アメリカの作家が自身の執筆物をオーディオブックに変換するためのツールのテストを開始している。同社はEleven Labsと協力し、50種類のAIパワードボイスを提供している。
同社は、クリエイターがより速くストーリーを書くのを支援するAIパワードツールについても内部で開発を進めている。
TencentとTimes Internetをバッカーに持つ同社は、アメリカ市場での好結果を受けて、ヨーロッパとラテンアメリカへの展開を目指している。
また、同スタートアップは現在約800人の従業員を抱え、世界中で500人の人員を追加する予定である。