AIを活用したソフトウェアテスト自動化ツール「Autify」を提供するAutify、シリーズBラウンドにて総額20億円の資金調達を実施
uniqorns編集チーム 2024.06.18
AIを活用したソフトウェアテスト自動化ツール「Autify」を提供するオーティファイ株式会社(本社:米国カルフォルニア、代表取締役 : 近澤 良)は、既存投資家であるWiL、Salesforce Ventures、Archetype Ventures、Uncorrelated Venturesに加え、本ラウンドより国内最大規模を誇る独立系のハンズオン型ベンチャーキャピタルであるGlobis Capital Partnersと、AI及びバイオ、バッテリー、モビリティ領域などでもグローバルで優れた投資実績を有するLG Technology Venturesを共同リード投資家とし、シリーズBラウンドにて約20億円(13百万米ドル、1米ドル=150円換算、以下同様)のエクイティ調達を実施した。今回の調達により、累計資金調達額は約45億円(30百万米ドル)となる。
本ラウンドにて調達した資金は、これまでAutifyがカバーしていたテスト実行の自動化に留まらず、テスト設計・テストシナリオ生成、ソフトウェアテストのコンサルティングなど、ソフトウェア開発サイクルをより広範にテスト領域から支援可能なプロダクト開発・人材採用と教育に投資する。これまで以上に幅広い企業に向けたサービス価値の向上、グローバルの成長加速の実現に向け、邁進していく。
オーティファイの創業時からの目標は、開発プロセスを包括的に支援する製品・サービスを提供することで、開発プロセスから「テストフェーズをなくす」ことである。昨今のAIの進化から、これが現実的に高いレベルで実現可能となってきている。今後AIの進化によって、ソフトウェア開発やQAのプロセスは確実に変わっていく。同社はこれまでも、テスト自動化ツールの開発と導入推進を通じて得たノウハウや、顧客の課題の分析をもとに、広範なソフトウェアテスト領域の課題解決に、AIの力を活用して取り組んでおり、2023年には「Autify AI Labs」プロジェクトの発足と、β機能として「Step Suggestion」と「Scenario Summarizer」の2機能をローンチした。また、AIという最先端のテクノロジーを活用するからこそ、それを使いこなすプロフェッショナル人材が伴走することで、全社横断・複数部署横断というより大きいスケールでソフトウェアテストの効率化を成功させることが可能ということも改めて実感している。
今回の資金調達を通じて、AI技術のより一層の精錬とソフトウェアテスト領域のプロフェッショナル人材の採用/教育といった人への投資をより加速し、AIを活用したテスト設計・テストシナリオ生成、ソフトウェアテストのコンサルティングなど、より一層広範な、ソフトウェア開発ライフサイクルにおける課題にアプローチできるプロダクトを拡充し、開発プロセスにおけるクオリティとアジリティをこれまで以上に包括的に支援するプラットフォームへと進化する。そして、AIと人の総合力によって実現される新しい開発プロセスを定義していく存在となっていく。