B2B決済プラットフォームを展開するThunes、9億ドル以上の評価額で7,200万ドルを調達。

Image Credits: Thunes

B2B決済プラットフォームを展開するThunes、9億ドル以上の評価額で7,200万ドルを調達。

uniqorns編集チーム 2023.07.17

シンガポールとロンドンを拠点とする Thunesは17日、最新のラウンドで7,200万ドルを調達したと発表した。評価額は9億ドルを超えると確認されている。このラウンドはロンドンのヘッジファンドMarshall Waceがリードし、Bessemer Venture Partnersと01Fintech、Visa、EDBI(シンガポールの経済開発局のベンチャーアーム)、Endeavor Catalystが参加した。これは2021年に実施した大規模な調達ラウンドに続くものである。

Thunesは、企業間で国際的にお金を送金できるように、急速に拡大しているモバイルウォレットや銀行口座以外の代替手段に接続した決済プラットフォームを構築している。現在、ThunesはケニアのM-Pesaやアジア全域でのWeChat、Uber、PayPal、MoneyGram、Remitlyなど、自社のプラットフォームを通じて支払いを行う顧客を有する多数のパートナーを含むネットワークを通じて、30億のモバイルウォレットアカウントとさらに40億の銀行口座に接続している。全体として、Thunesは現在80通貨で300種類の決済方法をカバーし、132の国で支払いを行い、70の市場で集金を行っている。また、これまでに500億ドル以上の取引を処理している。

Thunesは、特にビジネス間の支払いの非効率性を解決することを目指して2016年に設立された。モバイルウォレットはThunesがタップする唯一のチャネルではないが、特に銀行サービスが困難で高価である新興市場での支払いの手段として、多くの人々とビジネスで広く利用されているため、その一部として重要である。

今回の資金調達により、Thunesはネットワークに更に多くのプロバイダを追加し、更に多くの顧客をプラットフォームに取り込むために使用する。また、Visaとの戦略的なパートナーシップは非常に重要であり、VisaはThunesのプラットフォームを利用して、顧客に対してThunesの「送金機能」を通じて資金を移動させることが可能となっている。これにより、アフリカ、アジア、ラテンアメリカの新興市場でデジタルウォレットへの送金を可能にしている。