B2B物流向けにオンデマンドの3PLサービスとオペレーションのデジタル化を提供するSTOCKOSS、グローバル・ブレインから資金調達

グローバル・ブレイン株式会社（以下、グローバル・ブレイン）は、グローバル・ブレイン8号投資事業有限責任組合（以下、GB8号ファンド）を通じて、B2B物流向けにオンデマンドの3PLサービスとオペレーションのデジタル化を提供するSTOCKOSS（本社：フランス）へ出資を実行した。

欧州における3PL市場は巨大な成長市場である一方、大部分は中小企業のローカル３PL事業者が占めており、デジタル化が遅れている。このような中、昨今B2C物流は米国を中心に多くのスターアップがソリューションを提供し始めたものの、B2B物流は取り扱いが難しくスタートアップの参入が少ないのが現状である。

また、荷主は既存の3PLサービスに対して、最適な3PL事業者の発見、在庫・配送の見える化、コミュニケーションコストなどの課題を抱えており、3PL事業者側にも荷主拡大、慢性的な倉庫の空きスペース、マニュアル作業などの課題が存在し、荷主・3PL事業者双方の課題を同時に解決する新しいサービスが求められている。

STOCKOSSは物流パートナーネットワーク（3PL事業者、輸送業者）を活用し、荷主にテイラーメイドの3PLサービスをオンデマンドで提供している。さらに、独自開発の注文管理・在庫管理システムを提供し、日々のオペレーションをデジタルに管理することで荷主・3PL事業者の業務工数削減にも貢献する。競合スタートアップがB2C物流にフォーカスしている中、同社はB2B物流に注力するという非常にユニークなポジショニングで成長している。

グローバル・ブレインはSTOCKOSSの物流業界とテック業界における深い知見を持つバランスの良い経営陣・チーム、市場におけるユニークなポジショニング、そして現場オペレーションをよく理解して作られたプロダクトを高く評価し、出資を決定した。今後、将来的な他国展開と物流パートナーシップの拡大を支援していく予定である。