関西発出版スタートアップ株式会社BookBase、プレシリーズAラウンドファイナルクローズにて総額2.94億円の資金調達を実施
uniqorns編集チーム 2024.10.30
株式会社BookBaseは、World Innovation Lab(WiL)をリード投資家として迎え、新たにユナイテッド株式会社、京信ソーシャルキャピタルが投資家として参加し、プレシリーズAラウンドファイナルクローズにて総額2.94億円の資金調達を実施した。
株式会社BookBaseは、関西に拠点を置く出版スタートアップである。エンタメコンテンツの発展と出版業界の革新を目指し、電子書籍を主体とする次世代出版社としてのビジョンを掲げている。特に、小説やライトノベルを中心に作品の制作・出版を行っており、2024年1月からは「ダンガン文庫」という超挑戦型ライトノベルレーベルの刊行を開始した。このレーベルでは、アニメ化作家を中心とした15名のプロ作家とともに、魅力的な作品づくりに取り組んでいる。
現在、BookBaseは独自の直売プラットフォームや25の電子書籍販売プラットフォームを通じて、制作した作品を販売している。
今回の資金調達により、BookBaseは以下の目的を掲げている。
1. 編集部の拡大による小説・ライトノベルの制作量と製作速度の向上
2. ライトノベルを原作とした自社コミカライズの実施
3. 新たなコンテンツIPの制作及び他社との共創
これらの施策を通じて、BookBaseは「出版業界をアップデートし、世界のコンテンツにおける源流をつくる」という目標を達成するために努める。
また新たな取り組みとして、年齢やキャリアを問わず独自の権限を持つ編集者の募集を行なっている。従来の編集者募集とは異なり、応募者は自由に新シリーズを立ち上げることができる権限を与えられる。この取り組みは、創造的な環境を維持し、常に新たな時代を切り開くことを目的としている。
また、コミカライズに関しては、2025年からダンガン文庫のライトノベルを原作とした漫画化を開始する予定であり、報酬も従来よりも高く設定し、クリエイターの支援を強化している。このように、BookBaseはクリエイターを大切にし、出版業界全体の改善を目指している。