Cadenが1,500万ドルを調達し、ユーザーが個人データを収益化できるようにする

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Cadenが1,500万ドルを調達し、ユーザーが個人データを収益化できるようにする

uniqorns編集チーム 2023.08.16

プライバシー意識が高まる中、データを収益化することができるようになったスタートアップが増えてきている。例えば、Datacyは、ユーザーがブラウジングデータを収集し、他のデータと集約して最高入札者に売却することができる。PogoとTapestriも同様に、消費者に対して行動や購買データの提供を求め、報酬を提供している。

しかし、Cadenという新しいプレイヤーは、ユーザーが第三者と共有するデータを細かく調整できるコントロールを提供することで、異なる方法を採用している。Yahooの創設者であるJerry Yang氏の支援を受けたCadenは、ユーザーが映画を見たり、旅先を決めたり、何を買ったりするかといったアナリティクスデータを収集し、さまざまな方法でそのデータを収益化することを選択できるようにしている。

プライバシー法が任意のスタートアップよりもこれを実現できると主張することができる人もいるが、それでも多くの法律が存在する。

全米州立議会によると、2023年には少なくとも25州とプエルトリコが消費者プライバシーに関する法案を導入または検討しており、EUの一般データ保護規則(GDPR)を含む法律の数が増えている。カリフォルニア州消費者プライバシー法やコロラド州プライバシー法など、データ追跡や販売からのオプトアウト権利を保護する法律もある。

Cadenに登録するためには、すでに使用しているAmazon、Uber、Netflixなどのオンラインサービスに接続する必要がある。CadenのiOSアプリから、ユーザーは使用状況の統計や洞察などを表示し、広告主と特定のデータセグメントを共有することで、データの収益化方法を選択できる。

消費者はいつでもデータの共有をオプトアウトすることができ、Cadenアカウントを削除することでデータを削除することができる。

より多くの人々がこのプラットフォームを利用するために、Cadenは最近、Caden AIというAIパワードアシスタントを立ち上げ、Cadenと共有された行動データを利用してコンテンツや製品の推奨を提供している。

Cadenは、Nava Venturesが主導するシリーズA資金調達ラウンドで1,500万ドルを調達したことを発表した。AME Cloud VenturesのYang氏、Streamlined Ventures、Montage Ventures、Industry Ventures、1707 Capital、AAF Managementも参加した。