馬術業界に特化した管理プラットフォームを開発するCanterly、シーラウンドにて資金調達を実施
uniqorns編集チーム 2024.10.03
馬術業界に特化した管理プラットフォームを開発するCanterlyは、VCファームであるAntlerからシード資金を調達した。この投資は、Canterlyの製品開発および重要な地域市場への拡大に使用されることが目的である。
Canterlyのビジョンは、馬術業界のデジタル化を進め、全体の業務フローを見直すことである。このプラットフォームは、業界全体の標準を引き上げ、持続可能な成長を促進することを目的としている。馬術施設は、Canterlyのシステムを活用することで、運営コストの削減や業務の効率化を実現し、長期的な競争力を維持することが期待される。
グローバルな馬術セクターは約3,000億米ドルの価値があるが、古い手動の慣行や分断されたシステムのために、持続的な業務の非効率性に直面している。乗馬学校や厩舎などの施設は、タスク管理に苦労し、時間を無駄にし、収益機会を失うことが多い。
このような状況において、Canterlyのプラットフォームは、業界全体の運営効率を向上させることを目指している。馬術業界のプレーヤーは、効率的な管理システムを導入することで、業務の改善と収益の最大化を図ることができる。特に、Canterlyのプラットフォームは、各施設の特性に合わせた柔軟な機能を提供し、顧客満足度を高めることに貢献する。
今回の資金を用いて、馬の管理、顧客関係、スタッフの調整、予約、財務取引など、複数の業務を統合するB2B2Cプラットフォームを構築し、業界の課題に対処することを目指している。また、今後1年間で60以上の馬術施設をオンボードする計画を立てており、シンガポール、マレーシア、オーストラリア、ニュージーランド、中東などの馬術ハブをターゲットにしている。