Crafton Biotechnology 株式会社がシードラウンドにて1億円の資金調達
uniqorns編集チーム 2024.01.16
独自の高純度キャップ化技術を用いたmRNA創薬を目指すCrafton Biotechnology 株式会社(本社:愛知県名古屋市、代表取締役CEO:金承鶴)は、株式会社みらい創造機構(本社:東京都渋谷区)を引受先とした第三者割当増資により、資金調達を実施した。調達した資金で、研究開発基盤、創薬パイプラインの強化等を実施する予定である。
同社は、独自のキャップ化技術、配列設計、合成方法などのプラットフォーム技術を用いて、既存課題を解決し、安全で有効性の高いmRNA医薬品を創出する名古屋大学発のスタートアップである。現在は、複数の大学や企業と連携し、新たなパイプラインの開発に取り組んでいる。また、AMED SCADAに採択され、安全安心な国産ワクチンの研究開発を積極的に進めている。
mRNA医薬品は、2022年のノーベル賞にも選ばれた注目のモダリティであり、通常は酵素を用いた試験管内転写反応により調製される。この方法では、分離が困難な不純物が生成されることがあり、医薬品として使用する際には過剰な副反応を引き起こす恐れがある。当社は、「PureCapアナログ」という独自のキャップ化試薬を開発し、高純度のmRNAを容易に調製することに成功した。このPureCap技術を中心とした技術プラットフォームを用いて、「ひとつ先のmRNA」に向けた革新的なmRNA創薬構想を推進している。