Cranebio株式会社がシリーズAラウンドにて2.5億円の資金調達を実施

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Cranebio株式会社がシリーズAラウンドにて2.5億円の資金調達を実施

uniqorns編集チーム 2023.10.04

Cranebio株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役:山本大輔)は、アクシル・キャピタル・パートナーズLLP、同2号LLP、日本ベンチャーキャピタル株式会社、あきぎんキャピタルパートナーズがそれぞれ運用するファンドを引受先とする第三者割当増資により、A1ラウンド、A2ラウンドを合わせたシリーズAラウンドで総額約2億5,000万円の資金調達を実施したことをお知らせする。

同社は、新コンセプトのセルフキットを開発・製造するベンチャー企業である。これまで病院や検査施設でしかできなかった検査を、より安価な使い捨てキットでどこでも簡単に検査ができる製品の開発を進めている。軽症患者の病院検査の集中を防ぐことで医療スタッフ不足への対応や医療費の削減など社会課題にも貢献していく。

同社の開発製品は、女性向けのウェアラブルテスターとDNAオリガミ技術を応用した次世代の遺伝子迅速キットである。ウェアラブルテスターは、プレコンセプションケアを中心に女性の健康管理に関する製品開発に資源を集中し、この11月に共同研究開発先より第一弾の製品が販売される予定だ。

一方、DNAオリガミ技術を用いた迅速検査キットでは、弊社独自のDNAオリガミ構造体(特許取得)を用い、高価な蛍光検査装置や臨床検査技師を必要とせずに核酸の可視光検出に成功した。当技術はたんぱく質、核酸、低分子が同じ検出系で評価できるため、マイクロ流路等による多項目同時測定に発展させることも可能。なお、同社のDNAオリガミ迅速検査は医療検査のみならず水質検査や食品衛生検査等など「即時の検査対応」が要求される分野においても応用が可能な技術である。

同社では大手パートナー企業との共同開発をメインに研究開発を進めており、大手パートナー企業の持つ販売網や経験値と弊社の技術を組み合わせることで、これまでにない「現場で計測できる高感度、簡易、そして安価な迅速検査キット」の提供を目指す。