Ctrip共同創業者がベトナムの旅行スタートアップVntripに投資

Ctripの共同創業者であるFan Min氏と既存の投資家から、ベトナムの旅行スタートアップVntripに非公開の新たな資金調達が行われた。Vntripは、これまでにアリババの元CTOであるJohn Wu氏、スイスのプライベートバンクIHAG、香港のHendale Capitalなどから2,000万ドル以上の資金を調達してきた。

2014年に創業されたVntripは、当初は国内消費者向けの旅行ソリューションを提供することに特化していた。しかし、2018年になってからは、ベトナムの20億ドル規模の法人旅行市場がまだ分散しており、どの企業も支配力を確立することができていないため、企業向けのサービスに転換した。これについて、Vntripの共同創業者兼会長であるLe Dac Lam氏は、「Navan（旧称TripActions）」という企業がモデルになっていると説明している。

Navanは、92億万ドルと推定される価値を持つ企業である。
Covid-19の影響により、企業はさらなるコスト削減策を実施し、特に旅行に関連するオペレーティング費用を節約できるテクノロジーに対する需要が増加しています」とLe氏は述べている。

Vntripは、企業のお客様に対して、ホテルやフライトの予約と承認プロセスを効率化するための旅行管理システムを提供しており、時間とコストの節約が可能である。同社は、Unilever、FPT、Sabeco、Carlsberg、VPBankなど、全国の1,500の法人クライアントと提携している。
Vntripは、新たな資金を既存のクライアント向けのB2Bサービスの拡充と国内展開のサポートに活用する予定である。同社は、2022年12月までに正の純現金流を達成したとしている。