アフリカをはじめとする途上国で農業DXを推進するDegas(デガス)株式会社、資金調達を実施
uniqorns編集チーム 2024.08.29
アフリカをはじめとする途上国で農業のデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進するDegas(デガス)株式会社は、双日株式会社により資金調達を実施した。
Degasはガーナ共和国で小規模農家向けに肥料などの農業資材を提供し、生産物の一部で現物返済される農家ファイナンス事業を展開している。これまでに65,000軒以上の農家を支援し、アフリカ最大規模の農家ネットワークを構築している。
Degasは、2023年から開発に着手した地理空間基盤モデルにより、森林や農地などの分析対象に衛星画像を生成AIに事前学習させている。この技術により、新しいデータを読み込ませた際には、学習内容を基に表地や土壌などを解析し、予想を行うことが可能となる。農業や林業における基盤モデルの開発は、農地ごとの土壌成分値や作物収穫量など、多くの教師データを必要とし、コストがかかることが課題であった。Degasの基盤モデルは、最新の生成AIを活用することで、従来の1割程度のデータ量で高精度の分析を実現し、費用対効果の改善が期待されている。