Deta、クラウドベースのオペレーティングシステム開発で360万ドルのシードラウンドを調達

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Deta、クラウドベースのオペレーティングシステム開発で360万ドルのシードラウンドを調達

uniqorns編集チーム 2023.10.11

ベルリンに拠点を置く新興企業Detaは、創業者が「世界初のパーソナルクラウドコンピュータ」と形容するプラットフォーム、Deta Spaceを立ち上げ、パーソナルコンピューティングを革新しようとしている。

このスタートアップは、ユニークなクラウドベースのオペレーティングシステムを通じてユーザーにより多くのパワーとプライバシーを提供するというビジョンを支えるため、Crane Venture Partnersを中心とした360万ドルのシード資金を調達した。

CEOのAbdelhaiは、個人データが商品化された現在のクラウドコンピューティングの状況を指し、「何かがここで欠けているかもしれない、私たちが間違って考えているかもしれない」と述べ、ユーザーに制御と自律性を取り戻すことを目指している。

Deta Spaceは、同社の新しい「Space OS」上で実行され、AWSなどの大規模なプラットフォームに頼らずに、ユーザー自身がアプリとデータを管理することができる。「私たちが考える方法は、AWSより優れることを考えるのではなく、クラウド上のパーソナルコンピューターの継続だと言っています」とAbdelhaiは説明している。

Space OSは、従来のウェブソフトウェアとは異なり、アプリ間のシームレスな相互運用性を実現する。また、ユーザーが制御する安全な個人環境にデータを保管することでプライバシーを確保する。

Deta Spaceにはすでに6万7千人以上の開発者が登録し、ユーザーの制御に重点を置いたプラットフォームへの強い需要が示されている。

Deta Spaceは、プラットフォームではなくユーザーが主導するという従来の考え方を覆すものだ。その人間中心のアプローチは、テクノロジージャイアントに顧客とデータとの関係を見直すよう促すかもしれない。もちろん、技術的な課題や普及のハードルは依然として存在する。しかし、System.One、Tomahawk.VC、Tiny.VC、NGINXやNotionなどの企業の創業者や早期従業員を含む一流のベンチャーファームの支援を受けて、Detaは新しいコンピューティングパラダイムを立ち上げるための資金とビジョンを持っている。