Didiの自動運転車部門が国家投資家から1億4,900万ドルを調達

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Didiの自動運転車部門が国家投資家から1億4,900万ドルを調達

uniqorns編集チーム 2023.10.13

Didiが2020年に自動運転車の子会社を設立した際、このベンチャーはUberの自動運転部門の中国版と見られた。その後、中国のテック業界では規制の強化や米中関係の悪化により、外国からの投資が減少した。Didiの自動運転車部門は、親会社のデータセキュリティ調査の間は影に隠れていたが、今や新たな資金援助を受けて復活した。

SoftBankの支援を受けていたDidi Autonomous Drivingは、広州市の政府関連投資家であるGACグループの完全子会社であるGAC Capitalと広州開発区投資集団から最大1億4,900万ドルの資金を調達することを本日発表した。

中国では、地方政府との関係が会社のロボタクシーの道路展開にとって重要である。発表では具体的には明記されていないが、広州市の1800万人を超える巨大都市でDidiのロボタクシー展開の進捗が加速するのを見ることができるだろう。Didiの自動運転車は既に2023年3月に広州市の花都区で商業運用を開始している。

新たな資金調達を受けて、Didiは「研究開発に深く投資し、関連製品の実装を加速し、産業チェーンでのオープンな協力を追求し、持続可能でオープンな産業エコシステムを構築し、自動運転技術の普及を促進する」と計画している。

Didiは4月に、2025年までに24時間365日、自社開発のロボタクシーを一般に提供するという野望を発表した。Lincoln、BYD、Nissan、VolvoなどのOEMとのハードウェアの構築を含むパートナーシップを結んだ。GACとの関係は、5月にはGACの電気自動車子会社Aionとの合弁事業を組んでプラグイン式ロボタクシーの量産を行うことが明らかになった。