Eko Health、シリーズDラウンドにて4,100万ドルの資金調達を実施
uniqorns編集チーム 2024.06.05
Eko Healthは、心臓病と肺疾患の早期かつより正確な検出を目指して、シリーズDラウンドにて4,100万ドルを調達した。ARTIS Ventures、Highland Capital Partners、NTTVC、Questa Capitalなどの投資家により、4,100万ドルのシリーズDラウンド調達につながった。これにより、Ekoの総調達金額は1億6,500万ドルに達した。
このスタートアップは、AIを活用して従来の聴診器をデジタル化し、医療現場での使用を改善している。Ekoは、過去10年間で50万人以上の医師や医療提供者に聴診器を販売し、膨大な数の患者の胸部音と心電図(ECG)情報を収集してきた。このデータを活用し、Ekoは心臓疾患の検出に役立つさまざまなアルゴリズムを開発した。
聴診器の検出は非常に一貫性がなく、正確ではないが、EkoのAIを使用することで、医師は心臓音を心臓リズムの評価と組み合わせ、AIに解釈させることができる。それにより、一次診療医や看護師などの第一線の医療従事者が、心臓病専門医のスキルを持つことができると説明されている。Ekoの聴診器は、FDA(アメリカ食品医薬品局)の承認を受け、定期的な健康診断時に心不全の初期兆候を検出するためにAIを使用することが認められている。これはEkoの3番目のアルゴリズムのFDA承認である。また、EkoのAIは最近、異常な心臓弁の兆候である心雑音を検出するためにも承認を受けている。
この資金調達により、Ekoは喘息や肺炎などの肺疾患を検出するためのAIアルゴリズムのトレーニング、およびデバイスと関連ソフトウェアの海外医師への販売に活用される。