ElevenLabsが生成音声AIのバージョン2公開ー創業1年で時価総額1億ドル

image credit:ElevenLabs

ElevenLabsが生成音声AIのバージョン2公開ー創業1年で時価総額1億ドル

uniqorns編集チーム 2023.09.01

この度、音声合成AIのスタートアップ企業であるElevenLabsが、30言語に対応する音声合成モデルのリリースを発表した。この新しいモデルにより、同社のプラットフォームを利用することで、ユーザーは世界中の言語で音声コンテンツを生成することができるようになった。

ElevenLabsは創業1年にして、シリーズAラウンドで1.9億米ドルを調達し、評価額は1億米ドル近くにまで達した。同社のCEOであるMati Staniszewski氏によると、「Eleven Multilingual v2」のリリースにより、同社はあらゆる言語で人間品質のAI音声を生成できるようになったとのことだ。

ElevenLabsのプラットフォームは、テキスト入力から自然な音声を生成する合成ツール「Speech Synthesis」と、自分の声をクローンしたり、新しい合成音声を生成するアドオン「VoiceLab」の2つの主要なAI製品を提供している。

新しい音声合成モデルを利用することで、30ヶ国語の音声合成が可能になり、ユーザーは自分の好きな言語で音声合成を行うことができる。

ElevenLabsはこれまで、企業やクリエイターから関心を集め、100万人以上のユーザーを登録している。同社は、将来的にAIダビングツールのベータ版もリリースする予定であり、このツールを使えば、元の話者の声を維持したまま、ある言語から別の言語へ瞬時に音声を変換することができるとのことだ。

ElevenLabsは、音声・スピーチ生成の分野で競合する企業に比べ、より多くの言語に対応した音声合成が可能であることが特徴である。このようなツールの世界市場は2022年に12億ドルで、2032年には50億ドル近くに達すると推定されている。