精神疾患DTxの開発を行うemol株式会社、シリーズAラウンドにて3.15億円の資金調達を実施
uniqorns編集チーム 2025.01.08
精神疾患DTxの開発を行うemol株式会社は、シリーズAラウンドにおいて、グロービス・キャピタル・パートナーズ株式会社をリードインベスターとし、株式会社マツキヨココカラ&カンパニーが設立したCVCファンド「MC&C投資事業有限責任組合」、株式会社メドレー、既存投資家のみずほライフサイエンス第1号投資事業有限責任組合、The Independents Angel2号投資事業有限責任組合を引受先とした第三者割当増資により、3.15億円の資金調達を実施した。
この資金調達により、emolは精神疾患領域の治療用アプリの臨床研究の推進及びPatient Care Programの実現に向けた人材採用の強化を進める。
emolは2022年春より、精神疾患治療を目的とした認知行動療法を実践するアプリの日本国内薬事承認を目指して研究を進めてきた。この治療用アプリでは、emolがこれまで非医療領域で提供してきた、自宅で認知行動療法を実施できるデジタルプログラムの基盤技術を応用し、AIチャットボットを活用した疾患ごとのカスタマイズレクチャーを実現している。
この取り組みにより、専門医の限られたリソースを補完しながら、高品質なCBTをより多くの患者に提供することを目指している。
現在、強迫症患者向けの治療用アプリを開発中であり、パイロット研究で良好な結果が得られたことを受けて、探索的治験を進めている。また、社交不安症やADHDを対象とした治療用アプリの開発にも着手しており、精神疾患領域におけるDTx開発のパイプラインを拡充している。emolは、これらの治療用アプリを通じて、精神疾患治療におけるアクセシビリティを向上させ、患者と医療機関の負担軽減に貢献することを目指している。