ミリ波通信のカバレッジ拡大を可能にする製品開発に取り組む株式会社Visban、シリーズAラウンドにて約4億円の資金調達を実施

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ミリ波通信のカバレッジ拡大を可能にする製品開発に取り組む株式会社Visban、シリーズAラウンドにて約4億円の資金調達を実施

uniqorns編集チーム 2024.09.05

ミリ波通信のカバレッジ拡大を可能にする製品開発に取り組んでいる株式会社Visban(ヴィスバン)(本社:東京都世田谷区、代表取締役社長エスビー・チャー、以下「Visban」)は東京大学協創プラットフォーム開発株式会社(本社:東京都文京区本郷、代表取締役社長:植田浩輔)、大日本印刷株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長 北島義斉)および三菱マテリアル株式会社(本社:東京都千代田区、執行役社長 小野直樹)が運用する投資ファンド等から第三者割当増資を実施し、約4億円の資金調達を完了した。

今回の調達により、技術開発及び人員体制の強化とともに、特にローカル5GにおけるV-Mesh技術の実証の加速を目指す。

同社が開発するV-Meshについて、この技術は、ガラス基板を活用したRFデバイスにより、AI駆動のメッシュネットワークを構築することで、ミリ波のカバレッジを拡大させ、通信網の死角を解消し、より快適な通信環境を提供する。本技術により、AI、VR、スマートシティなど、将来のアプリケーションに向けた信頼性の高い無線通信を低コストで実現できるようになる。

ガラス基板のRFデバイス:ミリ波のコスト効率を向上させるために、VR/AR、8K高解像度映像、自動運転など、近年の技術はますます高度化・複雑化しており、これまでよりもさらに大容量かつ低遅延な無線通信を必要とする。

ミリ波テクノロジーの活用に注目が集まる一方、その普及のためには、ミリ波の課題でもある到達距離の短さや、建物や樹木などの障害物による信号の遮断を克服するために多くの基地局を設置する必要があり、莫大なインフラ整備コストが課題となる。

同社は、本課題を解決するべく、建物の内外を問わず、高度な技術アプリケーションに対応する信頼性の高い安定したミリ波の提供を、低コストで実現することを目指している。

すでに、台湾の工業技術研究院(ITRI)と共にRFデバイスの実証実験を行い、大手フラットパネルディスプレイメーカーと量産プロセスの開発を進めている。また、東京大学の研究チームは、VisbanおよびサードパーティのデバイスのためのAI駆動メッシュネットワークを開発し、エンドユーザー端末との間でミリ波を効率的かつ確実にルーティングする技術の確立に取り組んでいる。


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