Enfabrica、AIワークロードを駆動するネットワークハードウェアを構築する企業がシリーズBで1億2,500万ドル調達
uniqorns編集チーム 2023.09.12
カリフォルニア州マウンテンビューに拠点を置くEnfabricaは、AIおよび機械学習ワークロードに対応するネットワークチップを開発する企業である。同社は、シリーズBの資金調達で1億2,500万ドルを調達し、シリーズAのポストマネー評価額の5倍の評価額を達成したことを発表した。Atreides Managementが主導し、Sutter Hill Ventures、Nvidia、IAG Capital Partners、Liberty Global Ventures、Valor Equity Partners、Infinitum Partners、Alumni Venturesが参加した。
同社は、AIおよび機械学習のワークロード向けのネットワークチップとシステムを開発することに特化しており、同社の製品には、ACF-S(Accelerated Compute Fabric Switch)と呼ばれるネットワークチップが含まれている。同チップは、多数のノードにスケーリング可能であり、GPU、CPU、AIアクセラレータチップ、メモリ、ネットワークデバイス間で「マルチテラビット/秒」のデータ移動を提供できる。同チップは、既存のハードウェアの利用を最適化し、Llama 2などの大規模言語モデルのGPUコンピューティングを同等のパフォーマンスで50%削減することができるという。
同社は、資金調達の一部をR&Dおよびオペレーションの支援に、残りの一部をエンジニアリング、セールス、マーケティングチームの拡張に充てる予定である。同社は、AIワークロードのスケーリングが現在の課題であるため、同社の製品を使用することで、AIワークロードの需要を満たすことができると主張している。
同社は、EnfabricaのACF-Sデバイスが、AIプロセッサの種類やブランド、および採用される正確なモデルに対してもアグノスティックであり、多数の異なるユースケースでAIインフラストラクチャを構築し、プロセッサベンダーをプロプライエタリにロックインすることなく、サポートできると主張している。
Enfabricaは、今回の資金調達により、従来のネットワークチップに比べて早いデータ移動ができるACF-Sデバイスに注力していることがわかる。同社は、AIプロセッサによって生成されたデータの処理に集中しており、AIインフラストラクチャの需要を満たすことに注力している。