Enviro-techスタートアップのSamsara Eco、シリーズA+にて6,500万ドルの資金調達を実施
uniqorns編集チーム 2024.06.27
Enviro-techスタートアップ企業のSamsara Ecoは、シリーズA+の資金調達ラウンドでTemasekとMain Sequenceをリード投資家として、6,500万ドルを獲得した。このラウンドには、Wollemi Capital、Lululemon Athletica、Hitachi Ventures、DCVC、およびTitanium Venturesも参加した。2022年のシリーズAラウンドでは3,700万ドルを調達している。
今回の資金調達によりSamsara Ecoは、今後数年間にわたって東南アジアにおける新しい商業用リサイクル施設の建設が促進される。また、化学者、エンジニア、技術者のグローバルチームの拡大と、プラスチックを分解する酵素のライブラリの拡充を可能にする。Samsara Ecoは、2020年に設立されたオーストラリアの企業で、プラスチック廃棄物を継続的にリサイクルできる酵素を作成する特許技術であるEosEcoを開発した。この酵素は、ナイロンやポリエステルなどのテキスタイルなどのプラスチック廃棄物を原料に分解し、新製品の材料として再利用する。
Samsara Ecoの創業者兼CEOであるPaul Riley氏は、EosEcoは、最終的には廃棄物と二酸化炭素排出を削減するために、エンドツーエンドのリサイクル時間を短縮し、より低温かつ低圧で動作するとしている。同社はまた、自動車から消費財までの既存の横断的なサプライチェーン内で使用できる、あらゆる形態のプラスチックを無限にリサイクルするための技術の拡大を計画しているとしている。
またSamsara Ecoは、プレミアムスポーツウェアブランドのLululemonとのパートナーシップにより、酵素的にリサイクルされたポリエステルを使用したジャケットの製品化に成功した。