eSIMベースのグローバルローミング「マーケットプレイス」を拡大するAiralo、6,000万ドルを調達

Image Credits:Airalo

eSIMベースのグローバルローミング「マーケットプレイス」を拡大するAiralo、6,000万ドルを調達

uniqorns編集チーム 2023.07.31

シンガポール発のスタートアップ、Airalo(エアアロ)は、COVID-19の停滞期を経て旅行が再開され、その利便性を活用するための健全な資金調達ラウンドを発表した。AiraloはソフトウェアベースのeSIM接続を使用し、国際旅行者向けに約700もの低コストのモバイルデータパッケージを提供している。そのシリーズBラウンドで6000万ドルを調達し、ビジネスを拡大するために使う予定である。このラウンドでのAiraloの企業価値は2800万ドルとなり、その資金調達ラウンドはすべて株式ベースである。

e& Capitalが今回のラウンドをリードし、スタートアップのインキュベーターであるAntler Elevate、Liberty Global、Rakuten Capital、Singtel Innov8、Surge(旧Sequoia Capital India and SEA)、Orange、T Capital(Deutsche Telecomのベンチャーアーム)、KPN Ventures、Telefónica Ventures、I2BF Global Venturesが参加した。これらの調達は、前回のシリーズAラウンドに引き続き、Airaloが大きなステップを踏み出したことを示している。

Airaloは、国際ローミングプランをすでに構築している個々のモバイルキャリアから直接容量を購入したり、既存の国際ローミングプランを再販する形で、グローバルにキャリア協定をブローカリングしてeSIMのオプションを構築している。現在、Airaloは約510万人の顧客にeSIM製品を提供しており、これらの製品は地域、サービス期間、データパッケージの大きさなど、現在のところ689種類の組み合わせを提供している。

この資金調達により、Airaloは新たなサービスである「Airalo Partners」を導入するための資金を提供する。このサービスは「世界中の企業や組織に合わせた革新的な接続ソリューション」と説明されている。これはAiraloが提供する基本的なデータを超えてeSIM会社が顧客に提供できるものを拡大する考えの一部である。

また、Airaloはこの投資を通じて、自社のユーザーコミュニティを拡大し、多様なチームを強化し、新しい製品「Airalo Partners」を導入する能力に完全な信頼を置いているという。彼らはAiraloが旅行の必需品になる可能性を持っていると信じており、世界中でのインスタント接続への決定的なゲートウェイとなる道のりをサポートすることを楽しみにしている。