EV充電インフラを街頭に展開するVoltpost(ボルトポスト)、RWE Energy Transition Investmentsらから360万ドルを調達

Image Credits: Voltpost

EV充電インフラを街頭に展開するVoltpost(ボルトポスト)、RWE Energy Transition Investmentsらから360万ドルを調達

uniqorns編集チーム 2023.07.24

ニューヨークに本拠を置く Voltpost(ボルトポスト)は26日、直近のシードラウンドで約360万ドルを調達したと明らかにした。このラウンド はRWE Energy Transition Investmentsがリードし、Twynam Funds Management, Exelon Foundation, Good News Ventures, Climate Capitalが参加した。これにより新たな資金調達を行うことで、同社のEV充電インフラの展開がさらに進展することが期待される。

Voltpostは、電気自動車(EV)の普及に伴い、その充電設備の需要が増大する中、街頭のランプポストを活用した新たな充電インフラを提案している。既に多くの都市がこの取り組みを始めており、ロンドンではドイツのスタートアップであるUbitricityにより約7000台のランプポスト充電器が運用されている。これに対し、Voltpostは自身の開発した充電インフラをニューヨーク市内に導入することを目指している。

高速充電器は一般的なガソリンスタンドと同じく充電時間を大幅に短縮できるが、製造、設置、維持に高いコストがかかり、電力供給網への負荷も大きい。そのため、価格は低速充電よりも大幅に高い。そこでVoltpostはランプポストを活用した充電インフラの提供を通じて、充電設備の設置コストと運用コストを大幅に削減し、EVの普及を支える一方で、電力供給網への負荷を軽減することを目指している。

この新たな調達を通じて、Voltpostは充電インフラの展開を加速させ、より多くの都市での普及を目指す。また、ニューヨーク市役所、電力会社ConEd、市の交通局とのインタビューを行うなど、顧客へのリーチを強化し、新たなサービスの提供を進めている。

今後のVoltpostの取り組みにより、街頭のランプポストが新たな充電インフラとして活用され、EVの普及と共に都市のインフラが大きく変化する可能性がある。この新たな挑戦に対する業界からの期待は高い。