EV.energy(イーブイ・エナジー)、英国発の電動車充電ソリューション、3,300万ドルを調達

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EV.energy(イーブイ・エナジー)、英国発の電動車充電ソリューション、3,300万ドルを調達

uniqorns編集チーム 2023.07.27

イギリスに本社を置くスタートアップ、EV.energy(イーブイ・エナジー)は27日、直近のシリーズBラウンドで3300万ドルを調達したと発表した。このラウンドはNational Grid Partnersがリードし、新規投資家としてAviva Ventures、WEX Venture Capital、InMotion Venturesが参加。既存投資家としてEnergy Impact Partners、Future Energy Ventures、ArcTern Venturesも参加した。

EV.energyは電気自動車(EV)と充電器の最適な充電タイミングを制御するソフトウェアを開発する会社である。彼らのサービスは、消費者が非ピーク時に充電を行うように誘導し、電力供給会社が電力供給のピークを平準化することを可能にする。

電気自動車はガソリン車と異なり、毎晩家庭の充電設備で充電することが可能である。大半の電気自動車オーナーは、帰宅後すぐに車を充電し、翌朝出発する時刻には充電を停止する。しかし、この同時多発的な充電行動が電力供給網に過大な負荷をかける可能性がある。

これを防ぐため、EV.energyは電力会社と協力し、非ピーク時に充電することで電力料金を割引するなどのインセンティブを提供している。さらに、電力供給網の負荷が高まる時間帯に充電をスキップすることでボーナスが得られるなど、ユーザーの行動変容を促す仕組みを導入している。

EV.energyは、この資金調達を基に、より大きな電力供給網の負荷平準化を実現するためのソフトウェア開発を進める。また、ユーザーに対するインセンティブ制度の拡充や、海外でのサービス展開に向けた組織体制の整備にも取り組む。