法律AIプラットフォームを提供するEvenUp、シリーズDラウンドにて1億3500万ドルの資金調達を実施
uniqorns編集チーム 2024.10.08
サンフランシスコを拠点とする法律AIスタートアップEvenUpは、シリーズDの資金調達で1億3500万ドルを調達した。これにより同社の評価額は10億ドルに達した。
この最新の資金調達ラウンドは、ベインキャピタルベンチャーズが主導し、プレムジインベスト、ライトスピードベンチャーパートナーズ、ベッセマー・ベンチャー・パートナーズ、シグナルファイア、Bキャピタルグループからの支援を受けた。
EvenUpは、2019年にラミ・カラビバー(CEO)、レイモンド・ミエザニエク(COO)、サーム・マシュハドによって設立され、主要な人身傷害訴訟の事務所がその請求の価値を最大化し、強力な被告に対してより高い和解を得る支援をおこなっている。同社は、人身傷害案件をより公正にすることに焦点を当てている。EvenUpの機械学習を駆使したAIモデルであるPiaiは、手作業を減らし、人身傷害プロセス全体での成果を改善する。
同社の提供する法律AIプラットフォームは、現在1,000を超える人身傷害法律事務所に利用されている。設立から5年の間に、EvenUpは15億ドル以上の損害賠償を確保し、2億ドルの未提出書類を特定している。
内部データによると、EvenUpの主力製品である「デマンド」は、非EvenUpデマンドレターと比較して保険限度額の和解に達する可能性を69%高め、しばしば30%高い和解につながることが確認されている。
このように、EvenUpは法律業界においてAI技術を用いた新しいアプローチを提供し、法務事務所がより良い結果を得るための支援を行っている。今後の展開が注目される。