マイクロサージャリーを支援するロボットを開発する F.MED株式会社、シリーズAラウンドにて4.3億円の資金調達を実施
uniqorns編集チーム 2024.07.08
マイクロサージャリーを支援するロボットを開発するF.MED株式会社は、既存投資家である株式会社FFGベンチャービジネスパートナーズ、大分ベンチャーキャピタル株式会社(本社:大分市、代表取締役:渡邉剛之)に加え、新たにリード投資家としてハンズオン型ベンチャーキャピタルであるDiamond Medino Capital株式会社と、スター精密株式会社(本社:静岡市、代表取締役社長:佐藤衛)、JMTCキャピタル合同会社(本社:東京都中央区、代表社員:日本材料技研株式会社)、肥銀キャピタル株式会社(本社:熊本市、代表取締役社長:横山輝)、三菱UFJキャピタル株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:小島拓朗)を引受人として、シリーズAラウンドにて4.3億円の資金調達を実施した。
調達した資金は、製品の開発に加えて、医療機器承認取得に向けた試験の実施や組織の拡充などに活用される予定である。
マイクロサージャリーは、直径1mm未満の血管や神経を手作業で縫合する高度な外科技術であり、手振れの制御や細かな器具操作の難しさから、実施できる医師が限られ、既存の手術支援用ロボットでも満足のいく対応ができない課題が存在する。
同社が独自に開発したリニアモータを活用し微細作業用マニピュレーターを搭載したロボットにより、このロボットは医師が操作し、微細な手術作業を20分の1に縮小し、手振れを制御して高精度に再現することを可能にする。これにより、マイクロサージャリーの技術的課題を克服し、手術の安全性と成功率を向上させるとともに、医師の訓練期間を大幅に短縮させる。今後も多くの患者のQOL改善や医師の効率化に貢献していく。