Fathom、シリーズAラウンドにて1700万ドルの資金調達を実施

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Fathom、シリーズAラウンドにて1700万ドルの資金調達を実施

uniqorns編集チーム 2024.09.19

AIノートテイカーであるFathomは、1700万ドルのシリーズA資金調達を実施した。この調達は、Telescope Partnersが主導しており、Fathomのユーザーからのクラウドファンディングで200万ドルが集まったことも特筆すべき点である。

Fathomは2020年に設立され、早くから市場に登場した企業である。設立から数年の間に、Fathomは急速に成長し、収益は90倍、利用率は20倍に達した。この成長は、相対的に低い基準からのものであるが、FathomのHubSpot統合を利用する企業は8500社以上にのぼる。
2020年の設立当初、AIの技術は十分に発展していなかったが、同社は配信、信頼性の高いインフラの構築、使いやすい製品の開発に注力し、AIが進化したときに、その技術を既存の製品に組み込むことができると考えていた。

Fathomの特徴の一つは、同社が独自のモデル、またはオープンモデルの微調整版を使用している点である。Fathomには独自のチームがあり、モデルの開発や実験を行っている。
また、会議のアクションアイテムやフォローアップメールの草案を自動的に作成する機能、さらには「Ask Fathom」チャットボットなどの新機能を追加してきた。これらの高度な機能の多くは、月額19ドルからの有料プランに限定されている。

今回の資金調達によってFathomが取り組む予定の一つは、ユーザーを会議のノートやアクションアイテムの支援だけに留まらせず、会議後の多くの雑務を支援することである。現在、Fathomは自動アクションアイテムやフォローアップメール機能を展開しているが、今後はさらに多くの統合を構築し、AIエージェントを活用してCRMシステムと直接インターフェースすることを目指している。

今後の展望は、ユーザーの期待を超え、会議の内容をより深く理解し、業務の効率化を図ることである。

Fathomウェブサイト