歯科分野にてデジタルソリューションを提供する株式会社フィルダクト、シリーズA1stラウンドにて約3億円の第三者割当増資を実施

Image Credits: 株式会社フィルダクト

歯科分野にてデジタルソリューションを提供する株式会社フィルダクト、シリーズA1stラウンドにて約3億円の第三者割当増資を実施

uniqorns編集チーム 2024.10.02

株式会社フィルダクトは、シリーズA1stラウンドにて約3億円の第三者割当増資を実施した。リード投資家は株式会社Global Hands-On VC(GHOVC)であり、朝日メディアラボベンチャーズ株式会社も参加した。これにより同社の累計資金調達額は約5億円となった。
この資金調達は、フィルダクトの事業拡大を見据えたものであり、特に歯科矯正プロダクトの強化やアクセシビリティの向上に向けた取り組みを進めるための資金として活用される。

フィルダクトは歯科分野におけるデジタル化の流れを受けて、3DプリンターやCADを活用した新しい歯科矯正サービスを提供している。

近年、日本においては超高齢社会の進展により、歯科医療の重要性が高まっている。WHOは、口腔の健康が全身の健康に大きな影響を与えることを指摘しており、特に歯周病予防や歯列不正に対する早期介入の必要性が強調されている。日本では、歯科矯正の未受診率が約50%を超えており、金銭的な理由から多くの人々が矯正治療を受けられない状況が続いている。
このような背景の中で、フィルダクトはデジタルデンティストリーの進展を活用し、クリアアライナー(マウスピース矯正)を提供することで、歯科矯正へのアクセスを向上させることを目指している。特に、DPEARLというサービスは、従来の矯正治療に比べて価格を約2分の1に抑えることを実現しており、多くの人々に歯科矯正の機会を提供している。

フィルダクトは、以下の2つの主要なソリューションを提供している。
1. DPEARL(ディパール)
DPEARLは、3Dテクノロジーを活用した高品質な歯科矯正サービスである。このサービスは、全国のクリニックと提携しており、定期的な通院とオンラインモニタリングによって、患者のニーズに応じた柔軟なサポートを提供している。
2. MediLeap(メディリープ)
MediLeapは、歯科医院向けのクラウド管理システムであり、患者カルテや治療設計シミュレーション、オンライン診療のモニタリング機能を兼ね備えている。これにより、歯科医院のDX化を推進し、医師が本業に集中できる環境を整えている。

同社は、今回の資金調達を通じて、ますます多くの人々に高品質な歯科矯正サービスを提供し、オーラルヘルスの重要性を広めるための取り組みを加速させる予定である。また、現在ビジョン実現に向け、人材を募集している。

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