Flow48が2,500万ドルの資金を獲得し、収益ベースの資金調達が中東で活発化
uniqorns編集チーム 2023.12.02
中東の収益連動型ファイナンスが盛り上がっており、UAEのフィンテック企業Flow48が2500万ドルの資金調達を引き付けたと発表した。この資金調達ラウンドには、212 VC(ルクセンブルクに所在するイスタンブールのファンド)、Speedinvest(オーストリア)、Daphni、Blockchain Founders Fund、Unpopular Ventures、Endeavor Catalyst、TLGのほか、NEAのScott Sandellなどのエンジェル投資家が参加している。
Flow48は、このビジネスモデルを中東・北アフリカ地域(MENA地域)の中小企業にも展開することを目指しており、資金調達ラウンドは株式と借入金のミックスである。IMFによると、この地域の成長率は2022年に5.4%(2016年以来の最高率)増加し、2023年には3.5%増加する見込みである。また、Bainによると、サウジアラビア、UAE、エジプトの電子商取引市場は次の3年間で50%以上成長し、330億ドルに達すると予測されている。
Flow48の創業者であるIdriss Al Rifai氏は、MENA地域の特異なエコシステムと弱点に着目し、収益連動型ファイナンス(RBF)がこの地域で成果を上げると考えている。彼は以前にも7700万ドルの資金調達を行ったドバイを拠点とする物流サービス会社Fetchrの創業者であり、この地域における住所システムの欠如に対応するために、スマートフォンのGPS位置情報を住所として利用することで、地域における最終マイル配送を実現した。
Flow48は、すでに今年と昨年の間にプラットフォームのパイロットを完了しており、SMEクライアントの財務力について堅固な視点を組み立てることを目指している。
新興市場の中小企業(SME)の資金調達ギャップはよく知られており、それを埋める機会はFlow48にとっても有利に働く可能性があります。同社は既に南アフリカへの進出も計画している。
ただし、米国やヨーロッパでも見られるように、成長するMENA地域で同様の製品を提供する会社が増える可能性がある。例えば、収益連動型ファイナンスプラットフォームのFlapKapは既にエジプトやUAEなどの市場でサービスを提供し、昨年は360万ドルのシードファンディングを調達した。