Flowerがフェデレーテッドラーニングのプラットフォームを拡大するために360万ドル調達

Flowerは、分散データを使ったAI学習を可能にするフェデレーティッドラーニングプラットフォームである。このプラットフォームは、デベロッパーが数千のデバイスや場所にまたがって散在するデータでモデルをトレーニングできるようにする。フェデレーティッドラーニングという技術を利用し、Flowerはデータに直接アクセスしないため、プライバシーやコンプライアンスに関連する問題がある場合にも安全にトレーニングできるようになっている。Flowerは、分散データの利点により、AIのトレーニングにおいて主流であり、標準的な方法になると信じている。

Flowerは、2020年にダニエル・ベウテル、タネル・トパル、ニコラス・レーンによって共同設立された。ベウテルは、ケンブリッジ大学の研究者であり、Flowerを設立するにあたり、AI研究における急速な問題解決を目指している。

FedGPTは、プレビュー版としてリリースされており、世界中のデータや異なるデバイス、データセンターやワークステーションなどでLLMsをトレーニングできるようになっている。

Flowerは、Fortune 500企業や大学など、多くの企業が利用している。また、Flowerは、Braveと提携し、Dandelionというプロジェクトを推進している。これは、50億以上のBraveブラウザクライアントを対象としたフェデレーティッドラーニングシステムを構築することを目的としている。

Flowerは、Y Combinatorの2023年のコホートのメンバーの1つであり、プレシードラウンドで360万ドルを調達した。このラウンドで調達した資金は、Flowerのコアチームを拡大し、研究者と開発者のチームを拡充し、Flowerのフレームワークとエコシステムを支えるオープンソースソフトウェアの開発を加速するために使われる予定である。