FlutterFlow、ローコードのモバイルアプリ開発プラットフォームで2,550万ドルの資金を集める

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FlutterFlow、ローコードのモバイルアプリ開発プラットフォームで2,550万ドルの資金を集める

uniqorns編集チーム 2024.01.11

低コード開発プラットフォームは、通常は長いアプリ開発サイクルを短縮することを約束するため、近年勢いを増している。2021年から2022年にかけて、低コード開発プラットフォームへのVC投資は5倍に増加した。

その後、需要はやや減少し、焦点が生成AIに移行している。しかし、低コードはなお注目されており、その最新例が低コード開発スタートアップのFlutterFlowの資金調達である。

モバイルアプリ開発者向けの低コードプラットフォームを構築しているFlutterFlowは、本日、GV(元Google Ventures)、Gradient Ventures(GoogleのAIに特化したベンチャーファンド)、Xoogler Ventures、Y CombinatorなどがリードするシリーズAラウンドで2550万ドルを調達したと発表した。このラウンドにより、FlutterFlowの時価総額は約1億7000万ドルとなった。このトランシェは、FlutterFlowがこれまでに調達した資金総額を3000万ドルに引き上げ、FlutterFlowのエンタープライズ活動の拡大とAIへの投資を「大幅に」増やすために使用されると、同社は述べている。

FlutterFlowは、iOSやAndroid、そしてデスクトップOS(WindowsやmacOSなど)で実行されるアプリを簡単に構築するための低コードツールを提供している。FlutterFlowは、GoogleのオープンソースUI作成ツールキットであるFlutterを活用し、同社は「クリーンで保守性の高い」アプリソースコードを生成すると説明している。

低コードアプリ開発プラットフォーム市場には競合他社が数多く存在する。ビジネスアプリに特化したAppsmithや、モジュラーアプリ構築スイートであるBuilder.aiなどがある。

しかし、Mengistu氏は、FlutterFlowが「オープンな」開発アプローチに重点を置いており、顧客がプラットフォームに依存することなくアプリを展開できること、そして完全に集中したガバナンスパイプラインを持っている点で差別化されていると主張している。最新トレンドに合わせて、FlutterFlowは最近、AIパワードのコードアシスタントを導入し、望ましい機能の説明を与えると、コードを生成することができる。

FlutterFlowの戦略はうまくいっているようで、同社には約1万人のセルフサービス有料顧客、約100万人のユーザー、そして10〜20のエンタープライズ顧客がいると主張している(エンタープライズ顧客の規模については非公開である)。