フランスの量子コンピューティングスタートアップ企業C12、1,800万ユーロ(約1,940万ドル)の資金調達を実施

Image Credits: C12

フランスの量子コンピューティングスタートアップ企業C12、1,800万ユーロ(約1,940万ドル)の資金調達を実施

uniqorns編集チーム 2024.06.19

フランスの量子コンピューティングスタートアップ企業であるC12は、最近1,800万ユーロ(約1,940万ドル)の資金調達を行った。資金調達ラウンドには、Varsity Capital、EIC Fund、Verve Venturesが参加し、既存の投資家である360 Capital、BpifranceのDigital Venture Fund、BNP Paribas Développementも再び参加している。

2020年にエコールノルマル超高等師範学校の物理学研究所からのスピンオフ企業として設立されたC12は、炭素ナノチューブをベースにした独自のプロセスで量子コンピュータを作成する取り組みを行っている。目標は、エラー率の低いスケールで計算を実行できる量子コンピュータを作成することである。2024年現在、C12はカーボンナノチューブを使用し、特許を取得したナノ組み立てプロセスを使用して量子コンピュータの開発を進めている。パリのパンテオンの地下に最初の製造ラインを設置し、カーボンナノチューブを製造し、制御し、シリコン基板と統合している。
研究開発が進むにつれて、C12チームはビジネスエコシステムの構築にも取り組んでいる。C12も、他の多くの量子企業と同様に、Callistoというエミュレータを作成した。エミュレータは、開発者が古典的なコンピューター上でいくつかの量子コードを書き、実行することを可能にする。

C12には、22人の博士号取得者を含む、18か国の異なる国籍を持つ45人の従業員が在籍している。最近調達した資金を活用して、C12は産業パートナーとのさらなるパートナーシップを結ぶ予定である。

C12ウェブサイト