Gene SolutionsがシリーズBで2,100万ドルを調達、地域拡大を目指す

Gene Solutionsは、妊娠中の染色体の異常を検出し、遺伝子の問題を防ぎ、体外受精（IVF）による子供の構想を助けるなど、生殖医療の検査を提供している。

ベトナム最大の遺伝子検査会社であるGene Solutionsは、投資会社Mekong CapitalからシリーズBラウンドで2,100万ドルを調達した。この前にも、Mekong Capitalは2021年に同社に1,500万ドルの投資を行っている。

Gene Solutionsは、ベトナムのバイオテック分野において、ベンチャーキャピタル企業からの投資が不足していると言われている。Mekong CapitalのパートナーであるChad Ovel氏は、Tech in Asiaとの以前のインタビューで、規制コストが格段に低いため、ベトナムのバイオテック起業家が製品を市場に導くスピードが速くなると指摘している。

ベトナムの遺伝子検査会社であるGene Solutionsは、Mekong Capitalの投資基準に合致しているようだ。同社は、代表的な非侵襲性出生前診断（NIPT）製品が、ベトナム全国の約2,000の病院とクリニックのネットワークを通じて広く採用されていると述べている。

Gene Solutionsは、2017年に米国で教育を受けたベトナムの科学者によって設立され、特に発展途上国の人々に遺伝子検査を手頃な価格で提供することを目指している。

Gene Solutionsの共同創業者兼CEOであるNghia Nguyen氏は、Tech in Asiaに対して、同国のほとんどの女性がNIPTサービスのために自費で支払わなければならないと語っている。NIPTは胎児のDNAを分析して、特定の異常のリスクを判断する出生前の血液検査である。

2022年以降、このスタートアップは多発性がんの早期検出、個別のがん追跡、東南アジア諸国での精密ながん治療など、製品の提供範囲を拡大している。

同社は、年末までに新たに5,000万ドルの資金調達を目指している。Gene Solutionsは、既にタイ、フィリピン、インドネシアでの事業展開を行っており、シンガポールにも2023年11月にがん検査のためのラボを開設する予定である。東南アジアでのがん検査への需要が増加している。